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明日使える!読み聞かせの効果とコツをご紹介!

2018.05.09

子どもは日常生活の大人とのふれあいや友達との関わり合いを通じて、いろいろなことを学んでいきます。絵本との出会いもそのひとつです。特に絵本の読み聞かせは、言葉の意味がわからなくても、言葉の響きやリズム感が子どもの脳を刺激し、発達に好ましい効果があることが確認されています。保育の現場では子どもの発達段階に応じて絵本を選ぶとともに、複数の子どもがみんなで楽しめるような工夫が必要です。今回は読み聞かせについて考えてみたいと思います。

読み聞かせとは?

主に就学前の子どもに対して、絵本などを一緒に見ながら音読する行為を読み聞かせと言います。文字が読めない子どもにとって、読み聞かせを通じてたくさんの言葉を聞くことは、使える言葉を蓄積する手助けになります。読み聞かせは大人と子どもが同じ絵本に接しながら、物語の世界を共有できるコミュニケーションツールとしても注目されています。

子どもの発達に合わせた読み聞かせ

子どもにはそれぞれの個性や特性がある一方で、発達の道筋やその順序には共通する部分があります。年代ごとの発達段階をふまえながら絵本を選んだり、音読の仕方を工夫することは、保育の専門家である保育士にとって必要なスキルです。

■0歳の時期の読み聞かせ
0歳児は視力もまだ弱く、絵本を読んであげてもあまり反応がないかもしれません。しかし声はきちんと聞こえています。3ヶ月頃にはだんだん笑顔が出てきて、「いないいないばあ」といった遊びにも反応し始めます。「ぶーぶー」「びりびり」といった擬音語がたくさん出てきて、音の響きやリズム感を楽しめる絵本がおすすめです。

《推薦図書》
●でてこいでてこい/はやし あきこ:著
色紙に呼び掛けると、次のページで切り絵風の動物が出てくる絵本です。鮮やかな色と反復されるシンプルな文章がわかりやすく、0歳から2歳くらいまで長く楽しめます。

■1~2歳の時期の読み聞かせ
少しずつ足の力がついてきて、少し長い距離でも歩けるようになったり、飛んだり跳ねたりできるようになるこの時期には、口をついて出る言葉が徐々に増えてくるころです。どちらかというと身体を動かす方が楽しい時期なので、絵本を読もうとするとページをどんどんめくったり、本を振り回したりするかもしれません。
この時期はストーリーよりも絵や言葉の楽しさを体験することが重要です。1ページ目から順番に読むことや、無理に聞かせることにこだわらず、対話を体験できるような絵本を選んで、一緒にいる時間を楽しむことを優先しましょう。

《推薦図書》
●どんどこ ももんちゃん/とよた かずひこ:著・イラスト
2001年に第7回日本絵本賞を受賞しているこの作品。主人公のももんちゃんが、必死に走って目指しているのはどこなのでしょう?「どんどこ どんどこ」というリズム感を味わいながら、ワクワクできる楽しいお話です。「すりすりももんちゃん」や「ごくらくももんちゃん」など、他のももんちゃんシリーズもおすすめです。

■幼児期前半(2~3歳)の読み聞かせ
2~3歳は簡単な会話ができるようになってくる時期です。シンプルな文章でわかりやすく、動物のキャラクターや乗り物などが出てくるものを選ぶと、興味を示しやすくなります。全身で絵本の世界に関わろうとする時期なので、読み方を工夫したり、みんなで声をあわせて呼び掛けるようなワークを取り入れると盛りあがるのではないでしょうか。

《推薦図書》
●ねえだっこして/竹下 文子:著・田中 清代(イラスト)
飼い主に赤ちゃんが生まれて、なかなか抱っこしてもらえない猫のお話。弟や妹ができて、お母さんに甘えられなくなった子どもの気持ちを代弁するようなストーリーは、大人の心にも響きます。

■幼児期後半(4~5歳)の読み聞かせ
静かに座って読み聞かせができるようになるこの年代では、物語の主人公の気持ちになって、ドキドキしたりワクワクしたり、普段とは違う世界を疑似体験できるようになってきます。絵本を通じて生活のルールや友達との関わり方を学んだり、料理の名前や車の名前、職業の名前を覚えるきっかけを作ることもできます。

《推薦図書》
●どうぞのいす/香山美子:著 柿本幸造:イラスト
うさぎさんが作った「どうぞのいす」。その上に置いてあった食べものを、あとからやってきた動物たちは、全部食べてしまいます。でもその度に彼らが持っていた食べものを置いていくという、思いやりがテーマの優しい絵本です。

集団での読み聞かせのコツ 

園児たちに読み聞かせをする_イメージ

2歳くらいまではいろんなことに興味があり、絵本に集中するのが難しい子が多いです。集団での読み聞かせは年少から上のクラスが良いでしょう。また本のサイズが小さいと、一度にたくさんの子どもたちが絵本を見ることができません。少し遠いところからでも見やすい絵本を選ぶと良いでしょう。

1)全ての子どもから絵本が見えるようにする。
絵本が見えないと子どもたちはつまらなくなってしまいます。どの位置からでも絵本が見えるように、絵本を中心に扇形になるように子どもたちを座らせましょう。2列以上になるときは、前に座るの子どもたちの間から後ろの子の顔が見えるように座らせると良いと思います。
読み聞かせをするときは絵本の背表紙の下部を持ち、指でページを開いて持ちます。脇をしめるようにして持つと手が安定します。

2)抑揚をつけて、ゆっくり読む。
読む速さにも注意が必要です。読み手がちょうど良いと思う速さは、聞き手にとって早すぎることが多いため、慣れるまではゆっくりと読むように心がけましょう。子どもたちみんなに届く声の大きさで、しっかり口を開けましょう。歌を歌うときのように、子音を立てて発音するのも良いと思います。
絵本はリズム感の良いものや言葉遊びが散りばめられたものも多いです。読み手が楽しみながら音読すると、声に自然な抑揚がついて子どもたちにも楽しさが伝わりやすくなります。

3)間のとり方に注意する。
絵本の中にはイラストだけのページが含まれていることがあります。文章がないからといってページをすぐにめくるのではなく、子どもたちにしっかりと絵を見せて、何かを感じ取ってもらえるだけの間をとりましょう。

4)子どもが知らない言葉をあえて説明しない。
絵本の中には子どもたちが初めて聞く言葉も少なくありませんが、先回りして説明する必要はありません。例えば「かいじゅう」という言葉がわからない子どもには、怪獣の絵を指差してあげるだけで十分です。

5)お気に入りの絵本は何度でも読んであげる。
お気に入りの絵本を何度も読んでほしいとせがむ子供は少なくありません。同じ本を何度も読まされるのは大人にとっては辛いですが、子どもたちは同じ絵本を繰り返し読むことで言葉の意味を理解したり、ストーリーの楽しみ方を覚えていきます。リクエストがあれば、なるべく応じてあげてください。 また、同じは絵本でも読み手が変われば印象も変わります。保育士が交代で同じ絵本を読み聞かせてみるのも面白いのではないでしょうか。

まとめ

子どものころの読み聞かせ体験がきっかけで読書が好きになったという人は多いようです。また読書量の多い人は語彙力が高く、思考力や表現力が高いという調査結果も出ています。絵本の読み聞かせは、子どもたちがたくさんの新しい言葉に触れる機会を増やし、将来の学力の土台づくりに繋がります。



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